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イノベーションは「弱いつながり」から生まれる。東京ガスが挑む、部署の壁を超える土壌づくり
東京ガス株式会社
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エネルギー・環境
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1001名~
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社員様の声
記事のポイント
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専門化が進み、情報の断絶やコミュニケーションが課題
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組織風土への深い理解と、対話のスピード感が導入の決め手
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相互理解により、対話や共創が生まれる組織へ
1885年創業以来、都市ガスの供給を中心に電力事業や再生可能エネルギー事業など、多様な事業を展開してきた東京ガス株式会社。
カーボンニュートラル化を目指し、未来を先取りした事業を目指す中、再生可能エネルギー事業部(以下、再エネ部)・洋上風力開発部(以下、洋上部)には高い専門性を持つ人材が集まる一方で、専門分化が進んだがゆえに「誰が何をしているのか分かりにくい」という情報のサイロ化が生じ、イノベーションの前提となる横のつながりが課題となっていました。
なぜ今、同社は「組織内のコミュニケーション」に注力するのか。そこには、単なる風通しの良さを求めるだけでなく、その先にある「事業部を超えた共創(イノベーション)」を見据えた戦略的な狙いがありました。
今回は、再エネ部・洋上部の組織内コミュニケーションに取り組んだ佐藤さんと國政さんに、いかにして組織の壁を越え、共創の土壌を築こうとしているのか、ourly導入の背景と組織に生まれた変化についてお話を伺いました。
GXカンパニー再生可能エネルギー事業部再エネ戦略グループ課長
佐藤氏(写真:右)
2015年に東京ガスに入社。入社後は東京ガスエンジニアリングソリューションズに出向し、オンサイトのプラントにおける現場代理人、新商材開発を経て、再生可能エネルギー担当としてオンサイトPVサービスであるSolarAdvanceの立ち上げ・運用に従事。2024年より東京ガス再生可能エネルギー事業部へ異動し、再生可能エネルギー事業に関する戦略・アライアンスを担当している。事業部の活性策として、ourlyの導入・運用を主導。
GXカンパニー再生可能エネルギー事業部GX企画総務グループ
國政氏(写真:左)
2023年に東京ガスに入社。入社してから2年間は鶴見の研究所でガス管等の安全性評価技術の開発を担当。2025年より再生可能エネルギー事業部に異動、GXカンパニー全体のDX推進を担当し、業務課題整理と改善企画、ツール導入・定着支援を行う。ourlyでは運用改善や企画づくりにより、定着を支援。

── 再エネ部・洋上部ならではの組織の特徴や、抱えていた課題について教えてください。
佐藤さん:再エネ部・洋上部は、他の部署に比べて中途採用で戦力となっている方が非常に多いのが特徴です。背景も文化も異なる即戦力人材が集まる私たちの組織では、意識的に相互理解を深める場を作らない限り、連携の土台が築けません。
また、お互いに初めましての状態からスタートしたときに、各自がそれぞれの専門分野のプロとして業務に集中しているため、コミュニケーションの機会が不足していると感じていました 。
私自身、異動初日の挨拶が非常に短く、「この人は何に詳しくて、どんな仕事をしているのか」が全くわからないまま、業務がスタートしましたね…。お互いを深く知らないままでは、困ったときに頼り合える関係性が築けないと考えています。
國政さん:私はDX担当として各部門のヒアリングを行ってきましたが、そこで直面したのが情報のサイロ化です。例えば「議事録作成を効率化したい」といった共通の悩みに対し、各部署が個別にソリューションを作っているような状況でした。
「誰が何に取り組んでいるか」がオープンになっていないために、情報のサイロ化が起き、似たような取り組みが別々の部署で同時に行われるという非効率が生じていました。

──誰が何をしているか見えないという課題に対し、当時はどのような手段で解決を試みていたのでしょうか。
佐藤さん: 以前は、PDF形式の「自己紹介シート」を作成して共有していました。しかし、一度作ると更新する機会もなく、わざわざファイルを探して1個ずつ開く手間もあり、工夫が必要だなと感じていました。
國政さん: 社内イントラやビジネスチャットツールも活用していましたが、これらは情報のストックや業務連絡が主で、「誰が何に取り組んでいるか」を共有することには向きませんでした。
── 課題解決のために、なぜourlyを選ばれたのでしょうか。
佐藤さん:偶然、展示会でourlyに出会いました。初めて画面を見た時に非常に直感的に操作ができ、「これならメンバーをつなぐきっかけが作れる」と感じたのが第一印象です。
また、ourlyの営業であった取締役COOの髙橋さんは当社の導入しているビジネスチャットツールについての使用感や、東京ガスの風土・文化、そこに中途採用が増えた時の課題感を深く理解されていました。
そのため無駄なラリーやヒアリングが少なく対話ができ、こちらの期待するスピード感でスムーズに導入が進められたことが大きな決め手となりました。

── 導入にあたって、不安だったことや苦労された点はありましたか?また、それをどう乗り越えたのでしょうか。
佐藤さん:ツールを導入しても、一部のメンバーだけで盛り上がって終わってしまうのではないかという不安は常にありましたね。そんな中で、組織開発コンサルタントと都度相談しながら導入・推進を進められたのは非常に助かりました。
まず取り組んだのは、部長陣を巻き込んだ発信です。「上層部が自身の言葉で想いや人となりを語ることで、組織全体の心理的安全性が高まる」という助言をいただき、部長陣へ積極的に執筆を依頼しました。部長の他に、特に最初の方に記事執筆いただいた方には感謝しています。「これは面白そう」という記事づくりが、部員の皆さんと協力してできたと感じています。
── 「部長もourlyを見ている、書いている」「面白そうな記事が発信されている」という事実が、結果としてログイン率80%以上という数値にもつながったんですね。他に印象的なことはありましたか?
國政さん:私が印象的だったのが、5つの部署(※再エネ部・洋上部の2部署からourlyを導入し、現在はGXカンパニー全体の5部署に拡大)が合同で行った懇親会での企画です。
同じく、組織開発コンサルタントから「ourlyのプロフィールやタグ機能を活用したクイズ大会」という企画案をいただきました。「この意外な趣味を持っているのは誰?」「この専門スキルを持っている人は?」といったクイズをリアルな場で行ったことで、メンバーは「ourlyをチェックすれば、仕事の相談相手や共通の話題を持つ仲間が見つかる」という体験をしてもらいました。

加えて、毎月、数値に基づいたフィードバックをいただけるので、組織のどこが活性化し、どこに課題があるかを客観的に捉えることができました。コンサルティングの伴走があったからこそ迷わずに改善サイクルを回し続けることができました。

── 導入後、どのような変化を実感されていますか?
國政さん:ログイン率80%以上という高い数値を維持できているだけでなく、コミュニケーションの質が変わりました。
先ほどお話しした懇親会の話になるのですが、初対面の部署同士でも「あの取り組みの記事、ourlyで読みましたよ」と記事やプロフィールのタグをきっかけにさまざまな話題でつながることができ、コミュニケーションの質が高まっていると実感しています。
佐藤さん: 中途入社の方からも、「事前にメンバーの経歴や人となりを知れる」と好評です。事前に人となりを知っているだけで、会議での発言のしやすさや、協力の仰ぎやすさが全く違います。
単なる情報共有を超えて、心理的な距離が縮まったことで、既存業務の進化や新しい連携への土壌が整いつつあると感じています。

── 今後、ourlyを通じてどのような組織を作っていきたいですか?
國政さん:情報の可視化の次は、より「対話」や「共創」が生まれる起点へと進化させたいです。互いの強みや興味を深く理解し合っている状態を作ることで、そこから新しい発想が自然と組み合わさっていくような、価値創造の連鎖を起こしていきたいと考えています。
佐藤さん:私たちは、再エネの普及を通じて、持続可能な社会を作っていくという大きなミッションを背負っています。
2年前と比べて、組織風土は確実にパワーアップしています。イノベーションは、「相手を知る」という小さな一歩から始まりますので、これからもourlyを、ミッション達成を支える強力なインフラとして育てていきたいです。
そして、私たち東京ガスが変革のモデルケースとなることで、エネルギー業界全体をさらに盛り上げ、日本のカーボンニュートラル実現に貢献していきたいですね。
東京ガス株式会社: https://www.tokyo-gas.co.jp/

ourly株式会社 組織開発コンサルタント
中曽根 有樹SaaSツールの開発、販売を行う複数企業においてカスタマーサクセスの構築、マネージャーを経験。IT、人材、製造業など200社以上の企業に対してのツールの導入サポートに関わる。現在はourly株式会社にて組織開発(既存顧客支援)チームにて業界に関わらず様々な企業様の理念浸透やエンゲージメント向上に関する提案を日々行っている。
現場に寄り添いお客様の課題を解決してきた経験による現場目線と経営者目線双方での組織課題特定と施策提案が強み。
<担当コンサルタントからのコメント>
脱炭素化という構造変革を迫られるエネルギー業界において、イノベーションの鍵は「異なる専門性の掛け合わせ」にあります。これをSWT(Strength of Weak Ties)理論と呼びます。つまり、新しいアイデアは強固な専門集団の内側ではなく、部署や専門を横断する「弱いつながり」から生まれる。
東京ガスさまの再生可能エネルギー事業部・洋上風力開発部で起きていた情報のサイロ化は、まさにこの「弱いつながり」が生まれづらい状態でした。ourlyは人となりの可視化を通じて、そうした偶発的なつながりや会話のきっかけを生み出すツールです。今後も、ご支援を通じて、ourlyがエネルギー業界の変革を組織の内側から支えてまいります。
ourlyでは、導入企業さまの事例をPDFにまとめています。
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